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プラズマ分光法による環境試料の分析

プラズマ分光法による環境試料の分析
―ICP,DCP,MIP分析の基礎と実例―



宮崎 章・藤森英治・田中 敦・吉永 淳 著

2020年2月20日 初版1刷
ISBN 978-4-86707-000-0 C3043
発行 アグネ技術センター
B5判・並製/ 264頁
定価 6,160円(本体価格 5,600円+税 10%)

→厚さ:13 mm,重さ: g

最近では,環境無機物質の分析には,吸光光度分析法や原子吸光分析法に加えて,誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)や誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)が広く使われている.
本書では,「プラズマ分光法」として,ICP-AES,ICP-MSの他に,直流プラズマ(DCP)発光分析法,マイクロ波誘導結合プラズマ(MIP)発光分析法・質量分析法も加えて,プラズマを用いた大気,水質,土壌・底質,生体試料の分析法について,それぞれの分野の専門の研究者が執筆した.
「プラズマ分光法」は,多元素を同時,あるいは逐次測定できるという吸光光度分析法や原子吸光分析法にはない長所があり,多くの測定項目を定量することが多い環境試料の分析には有用であると思われる.また,ガスクロマトグラフィー(GC)や液体クロマトグラフィー(LC)と「プラズマ分光法」との結合,並びにフローインジェクション法(FIA),連続流れ分析法(CFA)の,いわゆる流れ分析法と「プラズマ分光法」との結合についても記述した.
さらに,JIS規格や環境省の有害大気測定法マニュアルに加えて,国際標準化機構(ISO)やASTMインターナショナルなど,国際機構,アメリカの機構における「プラズマ分光法」の規格についても言及した.わが国では分析用のプラズマというと多くの人が誘導結合プラズマ(ICP)と考えるが,ASTMインターナショナルには,ICPの他にDCPを用いた規格もあることは興味深い.

[目次]

はじめに
1.プラズマ発光分析法とは?
 1.1 ICP発光分析法(ICP-AESまたはICP-OES)
 1.2 直流プラズマ(DCP)発光分析法(DCP-AES)
   1.2.1 DCP-AESの発展の経緯
   1.2.2 DCP 発光分析装置の使用と問題点およびその解決法
 1.3 マイクロ波プラズマ発光分析法(MIP-AES)

2.ICP-AES,MIP-AESによる大気中有害元素の分析
 2.1 公定分析法による大気中有害汚染物質の測定法
   2.1.1 事前評価
   2.1.2 標準作業手順(SOPs)の作成
   2.1.3 試料の採取
   2.1.4 保 存
   2.1.5 前処理
   2.1.6 操作ブランク値等による定量限界値の算出
   2.1.7 操作ブランク値の測定
   2.1.8 トラベルブランク値の測定および測定値の補正等
   2.1.9 二重測定
   2.1.10 デ−タの管理および評価
   2.1.11 精度管理に関する報告
   2.1.12 各種分析法の適用性
 2.2 ICP-AESによる大気試料の分析例
 2.3 ICP-AESによる多元素分析の大気モニタリングへの応用例
 2.4 MIP-AESによる大気試料の分析

3.プラズマ発光分析法による水中の有害元素の分析
 3.1 DCP-AES,MIP-AES,ICP-AESによる水試料などの有害元素の分析
   3.1.1 DCP-AES
   3.1.2 MIP-AES
   3.1.3 ICP-AES
 3.2 流れ分析法との結合
   3.2.1 流れ分析法とは
   3.2.2 流れ分析法とプラズマ発光分析法による水中有害元素の分析

4.ICP-AESによる土壌・底質試料の分析
 4.1 土壌・底質試料の採取・保存
   4.1.1 土壌・底質試料の採取法
   4.1.2 土壌・底質試料の前処理・保存法
 4.2 土壌・底質試料の溶液化
   4.2.1 酸分解
   4.2.2 抽出による試料の溶液化
   4.2.3 融 解
 4.3 ICP-AESによる土壌・底質試料中の元素の測定
   4.3.1 土壌・底質試料分析におけるICP-AESの特性
   4.3.2 土壌・底質試料のICP-AES測定における干渉とその対策
   4.3.3 精度管理と標準物質

5.ICP-AES による生体試料の分析
 5.1 生体試料
   5.1.1 生体試料の特徴
 5.2 前処理
   5.2.1 試料の採取
   5.2.2 試料の保存
   5.2.3 試料の乾燥・水分含量の測定
 5.3 元素総量分析
   5.3.1 溶液化
   5.3.2 測 定
 5.4 元素化学形態分析
   5.4.1 装 置
   5.4.2 元素の抽出
   5.4.3 実 例

6.ICP質量分析法(ICP-MS)による大気試料,水試料,土壌・底質試料,生体試料の分析
 6.1 ICP質量分析法(ICP-MS)とは?
 6.2 ICP-MSによる大気中微量有害元素の分析
   6.2.1 公定分析法による大気中有害元素の分析
   6.2.2 微小粒子状物質(PM2.5)成分分析マニュアルによる無機成分の分析法
   6.2.3 PM2.5分析における課題
   6.2.4 PM2.5試料の分析例
   6.2.5 ガス交換/ICP-MSによる大気中浮遊粒子状物質の直接分析
 6.3 ICP-MSによる水中微量有害元素の分析
   6.3.1 河川水,湖水,池,地下水,水道水に関連した研究
   6.3.2 海水,排水,下水などに関連した研究
 6.4 MIP-MS による水試料の分析
 6.5 流れ分析法とICP-MSによる水中微量有害元素の分析
 6.6 ICP-MSによる土壌・底質試料の分析
   6.6.1 土壌・底質試料のICP-MS測定における問題点とその対策
   6.6.2 コリジョン・リアクション技術による妨害除去の実例
   6.6.3 ICP-MSによる同位体分析
   6.6.4 精度管理と標準物質
 6.7 ICP-MSによる生体試料の分析
   6.7.1 試料の採取,保存,前処理
   6.7.2 元素総量分析
   6.7.3 元素化学形態分析
   6.7.4 安定同位体トレーサーを用いた生体内元素の代謝研究

7.プラズマ発光分析法,プラズマ質量分析法,流れ分析法のISO,ASTM,JIS 規格
 7.1 ISO,ASTM,JISとは?
   7.1.1 ISO
   7.1.2 ASTM
   7.1.3 JIS
 7.2 ISO,ASTM,JISのプラズマ発光分析法に関する規格
   7.2.1 ISOのプラズマ発光分析法の規格
   7.2.2 ASTMのプラズマ発光分析法の規格
   7.2.3 JIS
 7.3 ISO,ASTM,JISのICP-MSに関する規格
   7.3.1 ISOのICP-MSの規格
   7.3.2 ASTM
   7.3.3 JIS
 7.4 ISO,ASTM,JISの流れ分析の規格
   7.4.1 ISO
   7.4.2 ASTM
   7.4.3 JIS

索 引

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