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鋳鉄の熱処理と力学的性質 鋳鉄の熱処理と力学的性質
品切・重版未定

山田銑一・塚原茂男 著

2004年4月10日 初版1刷
ISBN 978-4-901496-15-5 C3053
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 133頁
定価 3,080円(本体価格2,800円+税 10%)

→厚さ:8mm,重さ:240g

鉄鋼材料は熱処理によって種々の特徴を発揮させることができる。鋳鉄でも黒鉛を除けば基地組織は鉄鋼材料と同じであり、熱処理によって力学的性質が改善される。しかし、鋳鉄の熱処理では黒鉛の挙動を無視することができない。

本書は鋳鉄の熱処理について書かれたはじめての解説書。熱処理に携わっている人、強度の問題に関わっている人、あるいは、大学でこれらの問題を学んでいる学生にとって、鋳鉄の熱処理を基本的に理解できる入門書。

[目次]

第1章 序 論
 1.1 背 景
 1.2 鋳鉄の生産量
 1.3 熱処理の問題点
 引用文献

第2章 鋳鉄の平衡状態図と変態曲線
 2.1 二元系,三元系平衡状態図
 2.2 鋳鉄の平衡状態図と切断状態図
 2.3 連続冷却変態曲線
 2.4 恒温変態曲線
 引用文献

第3章 黒鉛化と黒鉛の成長
 3.1 セメンタイトの黒鉛化
 3.2 黒鉛の成長
 3.3 元素の拡散
  3.3.1 拡散の方程式
  3.3.2 C, Siの拡散
 引用文献

第4章 鋳鉄の各種熱処理
 4.1 焼なまし
  4.1.1 黒鉛化焼なまし
  4.1.2 ひずみ取り焼なまし(応力除去焼なまし)
  4.1.3 軟化焼なまし
 4.2 焼ならし
 4.3 焼入れ・焼もどし
  4.3.1 焼入れ材の組織
  4.3.2 鋳鉄の焼入れ性
  4.3.3 焼入れ冷却剤
 4.4 恒温変態を利用した熱処理
  4.4.1 オーステンパ処理
  4.4.2 マルテンパとマルクエンチ処理
 4.5 焼割れと焼入れひずみ
 4.6 高周波焼入れによる表面硬化処理
 引用文献

第5章 鋳放し材の力学的性質
 5.1 凝固速度の影響
 5.2 黒鉛形状の影響
 5.3 鋳鉄の衝撃値
 5.4 鋳鉄の破壊靭性値
 引用文献

第6章 焼なまし,焼ならし材の力学的性質
 6.1 焼なまし材の性質
 6.2 焼ならし材の性質
 6.3 焼ならし材と焼なまし材の破壊靭性値
 6.4 残留応力の測定
 引用文献

第7章 焼入れ・焼もどし材の力学的性質
 7.1 焼もどし温度と強度,靭性
 7.2 焼入れ・焼もどし材の破壊靭性値
 7.3 破壊靭性試験とアコースティック・エミッション(AE)
 引用文献

第8章 オーステンパ材の力学的性質
 8.1 オーステンパ温度と強度,靭性
 8.2 オーステンパ材の破壊靭性値
 8.3 残留オーステナイト量の測定
 引用文献

第9章 力学的性質の改善
 9.1 靭性改善に及ぼす黒鉛周囲のフェライトの効果
  9.1.1 黒鉛周囲へのフェライトの生成
  9.1.2 衝撃値の改善
 9.2 破壊靭性値の問題点
 9.3 特殊な環境下での強度低下
  9.3.1 湿潤環境下での強度低下
  9.3.2 水素脆化
 引用文献

付表1 力学系の主なSI単位換算表
付表2 接頭語
付表3 原子%と質量%の換算と主な元素の密度と原子量
付表4 硬さ換算表
索引

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