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真空技術発展の途を探る 真空技術発展の途を探る

辻 泰・齊藤芳男 著

2008年4月30日 初版1刷
2008年8月31日 初版2刷
ISBN 978-4-901496-41-4 C3053
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 184頁
定価 2,640円(本体価格2,400円+税 10%)

→厚さ:11mm,重さ:290g

正誤表 (初版1刷用)

真空技術は大型加速器、核融合、ナノテクノロジーなど、先端科学・技術の分野で必要不可欠なものとなっている。
技術の背景には、深い科学的基礎が広がっているが、それらの多くは表面には現れないで、当然存在しているような形で使用されている。
本書では、真空技術を支えている背景と歴史のいくつかを、気軽に入りやすい形で説明することを試みている。教科書の相手役として理解を広げ深めることに協力し、真空技術に携わる技術者、研究者の力となることができれば幸いである。

[目次]

まえがき

1.真空技術発展の軌跡
 1.1 はじめに
  1.1.1 哲学から自然科学へ
  1.1.2 経験から実験へ
  1.1.3 気体の状態方程式
  1.1.4 分子の運動と電子・原子の発見
 1.2 真空技術の発展
  1.2.1 真空技術のはじまり
  1.2.2 原子物理学とともに
  1.2.3 電子管に至る封止系の発展
  1.2.4 表面物理の始まり
 1.3 排気系の大形化
  1.3.1 近代的真空ポンプと真空計の開発
  1.3.2 油拡散ポンプと加速器の登場
 1.4 超高真空から極高真空へ
  1.4.1 超高真空の確認
  1.4.2 真空の質の認識
  1.4.3 極高真空系の開発

 〈コラム〉 テプラー・ポンプの使い方
  1. トリチェリの真空
  2. 水銀溜めを上げる
  3. 水銀溜めを下げるタイミング
  4. 大気圧からの排気

2.クヌーセンとスモルコフスキー―分子流領域における長い導管のコンダクタンス―
 2.1 はじめに
 2.2 クヌーセンの方法
 2.3 スモルコフスキーの方法
 2.4 おわりに
 Appendix 任意な形状を持つ導管での流量と内部の圧力分布

3.1919年の真空計の論文を読む
 3.1 世界への窓の再開
 3.2 電離真空計
 3.3 ピラニ真空計

4.ブリアース効果を知っていますか?
 4.1 油拡散ポンプの誕生
 4.2 ブリアース効果
 4.3 拡散ポンプ油分子の吸着

5.真空装置の中の水に気付いたのは誰か?
 5.1 テプラー・ポンプの頃
 5.2 質量分析計の応用

6.電離真空計の発振現象の検討
 6.1 超高真空の幕開け
 6.2 イオン電流の異常と発振現象

7.バルクハウゼン-クルツ発振管 見学記―電離真空計の発振現象解明のルーツ―
 7.1 はじめに
 7.2 1941年のイースターエッグ
 7.3 1917年の真空管技術
 7.4 バルクハウゼン-クルツ発振
 7.5 おわりに

8.電離真空計の残留電流と逆X線効果
 8.1 電離真空計の残留電流
 8.2 軟X線効果とその対策
 8.3 変調電極付きB-A真空計に関する思い出
 8.4 逆X線効果

9.真空ポンプの排気速度測定とテスト・ドーム
 9.1 排気速度測定へのテスト・ドームの導入
 9.2 現在の規格
 9.3 デイトン博士と日本真空協会

10.昇温脱離法スタートの頃
 10.1 昇温脱離法開発の背景
 10.2 フラッシュ・フィラメント法
 10.3 昇温脱離法

11.ピラニ真空計を高真空で使う
 11.1 ピラニ真空計による圧力測定
 11.2 熱的適応係数について

12.ガラス細工の周辺
 12.1 はじめに
 12.2 ガラス細工との出合い
 12.3 軟質ガラスで手ほどきを受ける
 12.4 硬質ガラスに移る
 12.5 グリースレス・コック
 12.6 生産技術研究所に戻って
 12.7 水銀の問題その他

13.真空の教科書―私の1950年代
 13.1 1950年代の状況
 13.2 気体分子運動論
 13.3 真空技術
 13.4 真空用材料
 13.5 1960年代以降についての補足

14.CERNとジュネーブの気圧計
 14.1 CERNの加速器
 14.2 17・18世紀の水銀柱気圧計

 コラム 「アンペールの家」見学記
  1. リヨンとアンペール
  2. アンペールの法則
  3. 静電誘導の模型

付表1
付表2
初出一覧
索引


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